組立説明図における説明補助オブジェクトの自動配置

概要

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複数メディアを用いたドキュメント生成の自動化に向けて、機械の組立説明書を自動生成するシステムの構築を進めている。組立説明書の説明の中心となる説明図は、機械の分解図と部品に対して配置される説明補助オブジェクトから構成される。説明補助オブジェクトは、部品の属性や部品間の関係を示す図の構成要素であり、部品説明や組立説明にとって必要不可欠である。また、説明図と説明文との間のクロスモーダルな情報の表現を実現する上でも重要な役割を果たしている。我々は、分解図に対して説明補助オブジェクトである部品ラベル及び呼び出し線を自動配置する一手法を提案したが、この手法では、分解図によっては配置できない場合や視認性のよくない場合があった。そこで、扇状呼び出し線を用いることにより、このような場合に対して柔軟に対応できる手法を提案する。また、部品の組立に関係する部分や組立方向を明示するための説明補助オブジェクトである連絡線の配置については、その必要性にもかかわらず検討されていな。本研究では連絡線の自動配置手法についても検討する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04