面隣接情報を基本要素とする形状モデル : 複合面による形状特徴の導入

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概要

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面隣接表を用いた形状モデルでは、面を立体の構成要素とし、面の情報と面同士の接続関係で立体の構造を表現する。面の隣接情報は面の名前のリストで表現し、稜線や頂点の関係は面隣接表から導出でき、その情報も面名の組合せである。このため、従来のように立体の各要素(面、稜線、頂点等)を接続するのにポインタを用いる必要がなく、そのデータ構造は単純となり、面名のパターンで立体の構造の記述や検索ができるという利点がある。この形状モデルの構成にオブジェクト指向を導入した。シェル、面、稜級頂点等はクラスとして定義し、形状データの生成をインスタンスの生成としてとらえる。また、基本変形操作はオブジェクト間のメッセージ交換として実現した、今回このオブジェクト指向の考え方を用いて、面の定義を拡張し、面の集合によって構成する階層的な構造をもつクラス複合面を定義した。本報では複合面の構造と特徴、および複合面を用いた形状特徴の導入について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04

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