曲面稜線による自由曲面形状の解析 : 映像稜線の導入とその性質

概要

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自動車ボディや家電品等に用いられる意匠的な曲面形状には,デザイナの美的意図を満たし,ハイライトや周囲風景の写り込みに歪のない高品位な曲面が要求されてる.近年になり,このような意匠形状設計の分野にもCADシステムが導入され,デザイナの創造活動に対するコンピュータ支援が部分的には実現されるようになった.このように,意匠形状設計CADシステムを用いて,デザイナが意匠曲面創成を行う場合,デザイナの意図や感覚を,直接,デザイナの言葉や方法で指示できることが重要である.また,デザイナによる評価のために,デザイナの感覚に合った形態で曲面の性質を呈示できることがCADシステムに求められる。このためには,自由曲面で構成される意匠形状の特徴を何でとらえ,それがデザイナのイメージとどう対応するかを明らかにする必要があるこれらが体系化されれば,デザイナのイメージから直接,内部モデルを生成,修正することが可能となる.従来の曲面形状に関する研究では,その表現式に関するものや,生成された曲面の表示・評価に関するものが多い。後者は,ガウス曲率および平均曲率の表示,曲率分布のカラーマップや曲率線,focal Surfaceなどである.しかし,曲面形状の特徴を何でとらえ,これをどう表現するかに関しての研究は少ない.筆者らは,この目的のために,自由曲面に稜線なる概念を導入し,曲面の性質の可視化を行ってきた。曲面稜線を曲面固有の稜線と視点に依存した稜線に分類し,その性質の幾つかを報告した.本報告では,曲面の評価に重要な要素である「写り込み映像」の性質を表す新たな特徴量を導入し,その稜線を定式化する.これにより,写り込み映像の対称[table]線(映像対称線)や水平線の写り込み等に関する性質が明らかになる.
1994-09-20

曲面稜線による自由曲面形状の解析 : 映像稜線の導入とその性質

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