共有バス方式マルチプロセッサシステムにおけるキャッシュデータ一致プロトコルの提案

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概要

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共有バス方式のマルチプロセッサシステムでは、共有バスの使用が混雑するため、バスネックとなるのが問題となっている。これに対し各々のプロセッサにキャッシュを付すことによって、共有バスのアクセス頻度を大幅に低減することができ、システム性能の向上に役立つ。しかし、キャッシュを含むマルチプロセッサシステムでは同一番地に対応する記憶部が複数箇所に存在するためその間のデータの一致性を保たなければならない。このデータ一致を保つためのデータ一致プロトコルのうち、近年はライトスルーよりも共有メモリへの書き込み頻度が低いコピーバックに基づく方法が注目され、様々なプロトコルが提案されている。われわれはコピーバックに基づく一方法であるシフトスルー・プロトコルを新たに提案する。本プロトコルは、キャッシュのブロック状態数がコピーバックとして最小の3ですむために、単純な制御で実現が可能である。
一般社団法人情報処理学会の論文
1990-03-14

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