手話通訳システムにおける大語彙化に関する検討
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概要
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手話は聴覚障害者の重要なコミュニケーション手段であり,聴覚障害者と健聴者のコミュニケーションは手話通訳者を介して行なわれる。しかし,近年,聴覚障害者のプライバシー保護や手話通訳者の不足,手話通訳者の職業病が問題となってきている。このような背景のもとに我々は,自動手話通訳システムの開発を進めている[1]。[1]では,連続的な手話文から手話単語を認識し,文への変換を行なう手話通訳システムのプロトタイプの開発について報告した。しかし,この時点での単語数は26と非常に少なく,実用的なシステムにはまだまだ多くの課題が残されていた。手話における単語数は,基本的な単語だけでも約3000語あるといわれている。しかし,病院や警察のような限定された状況を考えると,使用される単語数も1000語程度あれば十分ではないかと考えられる。そこで,我々はまず,1000語の認識を目標としてシステムの,開発を進めている。本稿では,システムが認識可能な語彙数を620語に拡張して手話単語認識実験を行ない,現状の認識方式による認識精度の評価および大語彙化における問題点の検討を行なった結果を報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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