データの構造化を考慮したビジュアルプログラミングシステム

概要

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エンドユーザによるアプリケーションの開発、実行、改良を可能にするビジュアルプログラミングシステム(以下VPS)は、処理の内容と業務知識との関連性が密接で、業務内容の変化に伴い様々な改良が必要となるデータベースアプリケーション(以下DBAP)の開発環境として有効であると考えられる。VPSにおけるプログラム記述形式には様々なものがあるが、データフロー型計算の考え方に基づくプログラム記述形式は、処理手順が陽に表現されるため理解しやすいという利点がある。ただし、この記述形式をDBAPに適用する場合、レコード型データのようなデータの構造化の機能を追加する必要がある。本研究では、特定のレコード型データをあらかじめ用意しておくのではなく、ユーザがVPS上でレコード形式を定義、変更できる汎用的な記述形式を目指している。このために、レコード型データを動的な内部表現であらわし、そのレコード形式の定義および変換を行う基本操作をVPS上で組み合わせられるようにしている。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-09-20