光ファイバ融着接続部の静疲労破断に起因する光回線故障の予防保全
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概要
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光ファイバを用いた伝送システムにおいて,回線故障を引き起こす要因の一つに光ファイバの破断がある.本論文では,特に融着接続部の静疲労破断に起因する回線故障を未然に防止する予防保全技術の確立を目的として,融着接続部の破断時の伝送特性を実験的に評価し,以下の事項を明らかにした. (1)破断条件(破断を引き起こすひずみの種類,大きさ)によっては,破断時の伝送損増加量が小さく回線故障に至らない場合が存在する.テープ心線の融着接続部での静疲労破断の場合,大部分この条件を満足する. (2)破断した融着接続部の伝送損は,破断直後は小さくても時間の経過と共に増大する場合がある.従って,破断した融着接続部は一定期間以内に修理する必要がある. (3)伝送損増加量が小さい破断の検出法にはOTDRによる反射光の測定が極めて有効である.これによって回線故障前に破断を検出し,修理,切換え等を行うことにより,テープ心線融着接続部の静疲労破断に起因する回線故障の予防保全が達成できる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-02-25
著者
-
桑原 恒夫
Nttフィールドシステム研究開発センタ
-
古賀 広昭
Nttフィールドシステム研究開発センタ
-
満永 豊
NTTアクセスサービスシステム研究所
-
満永 豊
NTTフィールドシステム研究開発センタ
-
古賀 広昭
Nttフィールドシステム研究開発センタ(現在 熊本電波工業高等専門学校)
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