WWWサーバのグループ化による分散型情報検索

概要

論文の詳細を見る
WWWの膨大な情報リソースから目的の情報を検索するために, サーチエンジンと呼ばれる検索データベースが提供されている。現在のサーチエンジンにおける検索リソースの収集は, 探索ロボットと呼ばれるソフトウェアを用いて, WWW内を自動的に探索・収集する方法と,サーバの管理者から寄せられる情報から手動で情報をカテゴリ分けする方法に大きく分けられる。しかし, サーチエンジンの問題点として, 一般に集中型の膨大な検索データベースから, キーワードが情報に含まれるかのみを判定するので, 利用者にとって適切な情報への絞り込みが難しく, 検索の質の向上が困難であることが挙げられる。さらに, 別の問題点として, 現在の情報リソースの急速な拡大, 情報の頻繁な変更に対して, 検索データベースの更新が対応できず, スケーラビリティの点で問題がある。スケーラビリティの改善の試みとしては, Ingridが提案されているが, 検索の質の向上については考慮されていない。このように, 前に挙げた2つの問題を同時に解決する方法が示されていないのが現状である。本研究では, 1つのWWWサーバ(以下, サーバ)の, 1つのカテゴリに属する情報リソースを1人の専門家にみたて, 人が専門家へ問合せる行為と, 専門家相互の情報交換を, WWWの検索サービスにモデル化する。すなわち, 検索サービスを専門化し, 分散配置することにより, 高い質を持ち, スケーラビリティのある検索環境を提供する。
1997-09-24

WWWサーバのグループ化による分散型情報検索

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク