エージェントを用いたオブジェクトの多面性表現に関する一考察

概要

論文の詳細を見る
オブジェクト指向の有用性はこれまでに何度となく述べられ確認されているが、オブジェクトに内在する多面的な性質やオブジェクトの性質の動的な変化など、従来のオブジェクト指向の概念では表現しにくい事がある事もまた事実である。柔軟性の求められるオブジェクトの多面性表現に対して、エージェントを用いて記述する方法を提案する。エージェントは自律的に振舞い、自己を修正しながら他のエージェントと接し、振舞う。エージェントをハイエージェント、ローエージェント、環境エージェントの3つのモデルに分類し、さらに詳細な問題領域のモデル化を可能にする。擬人的な振舞いをするハイエージェントは、様々な状況から次の自分の状態を決定するなど複雑な振舞をするのに適したモデルである。ローエージェントは反射神経的な振舞をするのに適したモデルで状況に合わせた振舞いを可能にしている。環境エージェントは、各エージェントを取り巻く環境をあらわし、エージェントの視覚的補助を果たすなどエージェントシステムの柔軟性を増している。したがってこの考え方は柔軟性が必要となるオブジェクトの多面性表現に適している。
社団法人情報処理学会の論文
1995-09-20

エージェントを用いたオブジェクトの多面性表現に関する一考察

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク