「電紙メディア」の情報特性 : 傾斜情報によるインタフェース
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在、最も広く使われている情報メディアは紙である。紙メディアの上に情報をのせたものが、本や書類である。このような紙メディアは、メディアと情報とが一体となり、分離することができない。 それゆえ、「もの」としての取り扱いは容易であるが、情報としての取り扱いは困難である。一方、電子メディアに対しては、現在、 マルチメディア化に関する研究開発が活発であるが、視覚情報と聴覚情報に大きな関心が寄せられている。電子メディアは情報の処理・加工が容易であるが、それゆえに「もの」として把握することが困難になっている面がある。そこで、紙の使いやすさを取り入れた電子化文書「電紙メディア」を提案する。我々は、「電紙メディア」のもつべき特性について、人間が外界から得る情報をもとに考察し、メディアの形態情報を活かしたインタフェース「取り出しマーク」を考案し、実装した。「取り出しマーク」は、本来意味を付与されていないが、検索手がかりとなりうる視覚的情報である。本論文では、触覚情報について考察し、物理的現象に即した傾斜情報によるインタフェースについて考える。なお、ここでは連動感覚をも含めた広い意味で触覚という語を用いる。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
関連論文
- 簡便さとリアリティを考慮したテクスチュアシミュレーションシステム
- 文章のビジュアルな要約についての一考察
- 統計的手法を用いた文書自動分類 (日本計算機統計学会第2回大会報告)
- 「電紙メディア」の情報特性 : 傾斜情報によるインタフェース
- 「電紙メディア」の情報特性 : 紙はなぜ使いやすいのか
- 統計的手法を用いた文書自動分類
- 電子ファイリングにおけるブラウジングの効用
- 産業界が次に目指すAI世界 : スマートインタフェース,シンビオティックコンピューティング,ディベンダブル情報基盤,サービスサイエンス(ワークショップ:今後10年の人工知能,人工知能学会創設20周年記念企画)
- 地域分析のための地理情報のオ-バレイ手法
- 感覚的・情緒的情報の蓄積と検索その2 : 多変量解析法の適用可能性の検討
- 記号間の力学に基づく概念マップ生成システム SPRINGS
- 記号間の力学による意味空間の生成
- 記号の空間的表現について
- Connectionist Modelを用いた自然言語処理システム
- 写像関数を用いた形状変形手法
- パーソナルコンピュータのフルカラー化 : アニメーションへの利用
- 3.CAD・CAMシステムの構成(CAD・CAM)
- 数値地図の応用とインパクト (数値地図の現状と動向)
- 音と画像を用いたコンセプトデザイン支援
- コンピュータマッピング
- 協力的対話を行なうマルチメディア・マンマシン・インターフェイスシステムの試作
- 心理学実験に基づくユーザ・インタフェースの設計 : ブリンキングのパラメータ設定を例として
- 電子ブック--新しい情報の利用・流通形態