感覚的・情緒的情報の蓄積と検索その2 : 多変量解析法の適用可能性の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
人から人へ伝えられる情報には、伝達の機能と感化の機能がある。 従来の情報処理研究は、伝達の機能を主とする分野を対象としてきた。近年になり、伝達の機能だけでなく感化の機能が重要な分野においても、計算機システムに対する期待が高まりつつある。感化の機能中心の分野のためのシステムの機能要件として、感化の機能レベルでのマンマシンインターフェイスが挙げられる。情報検索の場合には、印象やイメジによる検索が望まれている。このような検索において、検索手がかりとして用いられる情報には、検索対象の部分的な特徴と全体的な特徴とがある。人間の体格を例にとれば、部分的な特徴とは「背が高い」、「顔が大きい」等であり、全体的な特徴とは「均整のとれた体格」等である。従来は、部分的な特徴のみを手がかりとした検索が行なわれてきたが、この方法では十分な検索精度が得られないという問題点が指摘されている。そこで、筆者らは部分的な特徴による検索と全体的な特徴による検索を組み合わせて行なう方式を提案する。本稿では、部分的な特徴と全体的な特徴の両者を生かすために、多次元空間における索引付け方式と多変量解析法を組み合わせた検索方式の適用可能性を検討する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
-
笠原 裕
日本電気(株) C&C情報研究所
-
笠原 裕
日本電気(株) C&c情報研究所
-
松浦 宏
Nec情報システムズ
-
平林 扶佐子
日本電気(株) C&C情報研究所
-
松浦 宏
日本電気技術情報システム開発
-
平林 扶佐子
日本電気(株) C&c情報研究所
関連論文
- ハイパーメディア構築・利用ツール「雅」 : データベース設計
- ハィパーメディア構築・利用ツール「雅」 : システム概要
- 簡便さとリアリティを考慮したテクスチュアシミュレーションシステム
- 文章のビジュアルな要約についての一考察
- 統計的手法を用いた文書自動分類 (日本計算機統計学会第2回大会報告)
- 「電紙メディア」の情報特性 : 傾斜情報によるインタフェース
- 「電紙メディア」の情報特性 : 紙はなぜ使いやすいのか
- 統計的手法を用いた文書自動分類
- WWWディレクトリサービス向けデータモデルとその運用に関する一考察
- X Visual Effect Extensionにおけるダイナミックプレーンアーキテクチャ
- 地域分析のための地理情報のオ-バレイ手法
- X Visual Effect Extension(2) : インプリメントと評価
- X Visual Effect Extension(1) : 視覚効果を用いたウィンドウ操作とそのアーキテクチャ
- ハイパーメディア構築・利用ツール「雅」 : 統合メディア編集
- ハィパーメディア構築・利用ツール「雅」 : 操作インタフェース
- 情報検索システム構築に関する考察 : 検索手がかりの有効性の検討
- 感覚的・情緒的情報の蓄積と検索その2 : 多変量解析法の適用可能性の検討
- 写像関数を用いた形状変形手法
- パーソナルコンピュータのフルカラー化 : アニメーションへの利用
- 3.CAD・CAMシステムの構成(CAD・CAM)
- 数値地図の応用とインパクト (数値地図の現状と動向)
- 音と画像を用いたコンセプトデザイン支援
- コンピュータマッピング
- 協力的対話を行なうマルチメディア・マンマシン・インターフェイスシステムの試作
- 心理学実験に基づくユーザ・インタフェースの設計 : ブリンキングのパラメータ設定を例として
- 電子ブック--新しい情報の利用・流通形態
- 学校制服デザイン支援システム
- リラクセーション支援システムの提案