文章のビジュアルな要約についての一考察
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概要
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自然言語処理における文章要約は、原文章からより記述量の少ない文章への「フィルタリング操作」と見ることかできる。しかしこの処理には、1)重要度の低い文を削除することで、文章としての連続性や機能的関連性などが崩れてしまう、2)文の重要度を判定する際にシステムが付加した文章の構造化情報(構文・意味)は、結局要約として表現されずに捨てられてしまう、などの問題点がある。これに対して、本稿で提案する文章の「ビジュアル要約」は、図表表現への「メディア変換」により、文章としての伝達内容をできるだけ減らさずに直感的な可続性を増すものである。すなわち、文章の論理的な構造や単語の指示対象を、概念図/表/アイコンなどで表現することで、文章を視覚的・2次元的に整理する。本稿では、文章をビジュアルに要約するための経験則を具体例を用いて論じる。さらに、この経験則を用いて計算機上で文章の解析結果から図表表現を再構築する手段について考察する。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
-
原 良憲
日本電気(株) C&c情報研究所
-
笠原 裕
日本電気(株) C&C情報研究所
-
田淵 篤
日本電気(株) C&C情報研究所
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笠原 裕
日本電気(株) C&c情報研究所
-
田淵 篤
Nec関西c&c研究所
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