暫定版Common ESPシステムにおける実行方式
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概要
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第五世代コンピュータプロジェクトにおいて、逐次型推論マシンPSIで動作するESP(Extended Self-contained Prolog)言語が開発された。この言語は、論理型とオブジェクト指向型を融合した言語であり、その記述能力が高く評価されている。しかし、現在ESPは、PSIでしか動作しない。我々AI言語研究所は、このESP言語を高度化および汎用化して、各社の汎用計算機等で動作するCommon ESP(以下CESPと略す)システムを研究開発することにある。初年度は、このCESP言語の基本部分を枠組とした暫定版言語仕様を作成し、その処理系をSUNワークステーションに構築する作業を中心に行った。我々はこれを暫定版CESPシステムと位置付け、各社の汎用計算機で動作可能な移植性と次の段階(高機能化と高性能化)に進める拡張性を充分に考慮して処理系の試作を行い研究課題を検討してきた。CESP処理系の実行方式として、エミュレータ処理方式とマシン語生成方式の2種類あり、前者は、ほぼ完成し、現在後者の研究開発中である。本稿では、エミュレータ処理方式の開発内容とマシン語生成方式の構想について述べる。
- 1989-03-15
著者
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