概要マニュアル文を対象とした構造解析の試み
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概要
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近年、文章の要約・理解を行うシステムの研究・開発が盛んに行われている。とくに、与えられた文章のどの部分に筆者の言いたいこと、強調したいことが書かれているかを知ることは重要な課題となっている。従来のアプローチとしては、記述対象に関する知識を利用して解析を行うものがある。しかし、実際には膨大な知識を必要とするため、実用的なシステムの実現は困難である。もうひとつのアプローチは、最頻出語や接続語等に注目して重要な文を決定していくものである。この場合、最頻出語等による判定では、重要文の選択が必ずしも正確に行われない場合も多いという問題点がある。従って、現実的な方法で、より正確に文章の解析を行うメカニズムが要求されている。そこで本稿では、概要マニュアルの文章を対象として、用言の種類に着目し、強調文の抽出、段落分け等の文章構造の解析を進める方式を提案する。本方式では、記述対象に関する知識を用いずに解析を進めている点に特徴がある。実験システムを試作し、実際の概要マニュアル文に適用、評価を行った。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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