思考履歴を利用した設計支援環境の考察
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概要
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人間の思考履歴情報を利用した通信ソフトウエア設計支援手法の可能性について論じる。本論文では、計算機による設計支援を以下の立場で考える。(1)計算機は、蓄積されている情報を提示する事によってのみ支援を行なう。(2)人間の思考過程を、「ある対象領域をもとに思考し、目的物を生み出そうとする状況」の設定と、「目的物の生成」の系列と捉える。上記の状況設定を「観点」の設定と呼び、生成された目的物を「観点」からの生成データと呼ぶ。(3)観点変移の情報(設定された観点及び、観点からの生成データ)は、設計時、逐一人間から計算機に指示される。(情報蓄積時、支援情報表示時) 以下では、まず、設計過程収録ビデオの分析を通じ、設計時の主要な観点を抽出する。次に、設計支援の上で有用な新たな概念として、「関連観点」を定義し、計算機による情報蓄積・支援情報表示規則を提案する。また、その規則を設計支援に適用した例を示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
-
門田 充弘
Atr通信システム研究所
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門田 充弘
(株)ATR通信システム研究所
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内田 修市
(株) ATR通信システム研究所
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内田 修市
(株)ATR通信システム研究所
-
平川 豊
(株)ATR通信システム研究所
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平川 豊
電気電子情報工学専攻画像情報処理研究
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