通信ソフトウェアにおける多重処理仕様記述法の検討
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概要
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仕様の検証・理解や仕様からの自動設計のためには,適切なモデルに基づいた形式的記述法を用いることが重要である.従来,複数の通信路を制御する通信システムの仕様は,先ず有限状態機械モデルに基づき,各通信路毎の呼状態の管理部分と資源状態管理等の共通な制御を行う部分に階層化し,次に階層間のインタラクションを付加するという形態て記述されてきた.しかし,この記述法は,通信路単独の呼処理の簡明さに対して,排他制御等の複数の通信路にまたがる多重処理が不鮮明であるという問題がある.この解決には,階層間のインタラクションを重視し,それを明確に表現できるモデルが必要となる.本稿では,多重処理の一例として,簡単な資源管理の仕様をオブジェクト指向的に記述し,上述のモデル構築に向けての考慮要因の明確化を試みる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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