境界面スライド方式を用いた高速光線追跡法 : シミュレーション実験による評価
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概要
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コンピュータ・グラフィックスの画像生成方法の1つである光線追跡法を高速に実行するために、表示される物体を定義する空間を複数の領域に分割し、3次元配列状に接続されたマルチ・コンピュータ・システムを用いて、各空間を1台のコンピュータに割り当てるという並列処理方法が提案されている。この方法では、各コンピュータの負荷のばらつきによる並列処理効果の低下を防ぐために、各コンピュータ間の負荷の再配分処理が必要となる。既に我々はこのような再配分処理方式として、各領域の形状を直方体に保ち、特定の座標軸に垂直な領域の境界面をその座標軸に平行に移動して負荷の再配分を行うという、境界面スライド方式を提案した。この方式では、領域の形状を直方体に保つという極めて簡単な処理により、効果的に負荷を均等化できる。今回は、仮想的に複数のコンピュータの動作を実現する並列処理シミュレータを汎用計算機上に構築し、シミュレーション実験により本方式の負荷の再配分処理を評価して、良好な画像生成の高速化の効果を確認することができたので報告する。
- 1986-10-01
著者
-
根本 啓次
日本電気 C&c情報研
-
根本 啓次
日本電気株式会社
-
大町 隆夫
日本電気株式会社 C&C情報研究所
-
福井 眞吾
日本電気株式会社 C&Cシステム研究所
-
福井 眞吾
日本電気・c & C システム研究所
-
大町 隆夫
日本電気株式会社
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