森林構造と光環境に関する研究(I) : ヤマハンノキ苗を用いた模型林分実験(1)
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概要
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ヤマハンノキの模型林分を用いて, 葉の分布のしかたと林内の相対照度について調べた。1)林内の相対照度(RLI)は, 6月に最も低い値を示し, 7月にはいりやや増加し, 以後9月までわずかずつ増加した。2)葉面積比(SLA)とRLIの関係は両対数で直線近似した。3)RLIは葉面積指数(LAI)に対し指数函数的に減少せず, LAIの小さい部分でより大きい値を示した。4)葉の分布のしかたを層別にみると, 上層で集中分布, 中・下層でよりランダム分布をしていた。単位面積当りの葉累積値の分布は, 上層は集中分布, 中・下層に向かうにつれてよりランダム分布または一様分布になった。5)(4)より上層は, 中・下層に比べて単位葉面積当りの遮光率は悪くなり(3)の結果となると思われる。
- 日本森林学会の論文
- 1973-06-25
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