アカマツの土用芽の発生と翌春の雄花と雌花の開花の関係
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概要
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フラッシュを開始する前の2月20日, 3月2,12,22日の各日に, アカマツの1年生苗を最低温度を18℃に調整したガラス室へ搬入し, 5月21日に再び野外へ戻した。その後, これらの苗の頂端に形成された冬芽を対象に, 各区の土用芽の発生率, 12月下旬の冬芽長, 翌春の雄花と雌花の開花数を調べた。この結果, 土用芽は, 2月20日区などの加温開始時期の早い区において多く発生し, これらの区の個体では連鎖的に休眠期の冬芽長が大となった。さらに, これらの区の個体では翌春の雄花の数が野外のものよりも多くなったが, 雌花の数は少なくなった。このように, 土用芽の発生にともなう冬芽長の増大は雄花の分化を促進したとみられた。しかし, 過多に伸長した冬芽では雄花数が多くならなかった。また, いずれの区でも雄花と雌花の双方を着生した個体はほとんどみられなかった。
- 日本森林学会の論文
- 1999-05-16
著者
-
中島 敦司
和歌山大学システム工学部
-
櫛田 達矢
Japan Academy of Ecological Education
-
永田 洋
三重大学生物資源学部
-
櫛田 達矢
三重大学生物資源学部森林育成学研究室
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