トドマツの自殖苗の14年間の樹高成長
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概要
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自家受粉した苗木がどのような経過で生存率を減じ, 樹高成長が遅れていくのかを, 近隣木等の交配苗と比較検討した。精選種子歩止り, 精選種子1,000粒重, 種子発芽率について, 自家受粉と他の3交配処理のそれぞれの平均値をt検定した結果, 有意な差は認められなかった。自家受粉苗の生存率は苗畑での6年間で著しく減少し, 試植地植栽後も漸次減少した。このことから自家受粉による致死的要因の多くは苗畑時代に現れると考える。14年生の自家受粉と近隣木, 遠隔木, 試験木の自然受粉の3交配処理別の平均樹高のt検定に有意な差が認められた。自家受粉は成長の悪さから, 造林地では間伐対象木とされ, 天然林では他の樹に被圧されると考えられる。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1997-08-16
著者
-
夏目 俊二
北海道大学農学部附属演習林
-
門松 昌彦
北海道大学農学部和歌山地方演習林
-
菅野 高穂
北海道大学農学部森林科学科森林施業計画学講座
-
野田 真人
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター和歌山研究林
-
野田 真人
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
-
工藤 弘
北海道大学附属演習林(元)
-
門松 昌彦
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション
-
工藤 弘
北海道大学演習林
-
菅野 高穂
北海道大学農学部
-
夏目 俊二
北海道大学
-
門松 昌彦
北海道大学付属演習林
-
工藤 弘
北海道大学付属演習林
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