MPEGアルゴリズムを適用した時系列ボリュームデータの圧縮

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時系列ボリュームデータは時間的に連続したボリュームデータであり,幾何的表現の困難な,複雑な物体の動画像の表現に適している.その各フレームとなるボリュームデータには多くの利点があるが,データ量が巨大であるという欠点を持つ.時系列ボリュームデータにより動画像を作成した場合,その欠点はさらに大きなものになってしまう.そのため,保存,蓄積のコストを下げ,伝送時の帯域の節約するために圧縮技術の開発が必要である.通常の2次元動画像の圧縮技術としてはMPEGが国際標準として規格化されている. MPEGによる符号化け,一般的な自然画像が持つ,画像の時間的,空間的な相関が比較的高く,空間周波数の高周波成分が少ない,という性質を利用している.現在のボリュームデータの多くは医用分野において用いられており,人体内部の表現に多用されている.人体内部を表現したデータは自然画像に近い性質を持っており,また,MPEGのアルゴリズムも3次元化が可能なものである.そのため,本研究では,MPEGアルゴリズムの3次元化を中心にした,時系列ボリュームデータの圧縮を提案する.実験の結果,一定の画質を保ちながら,符号量を1%〜2%に削減することができた.
社団法人情報処理学会の論文
1997-02-21

MPEGアルゴリズムを適用した時系列ボリュームデータの圧縮

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