並列計算機の解析モデル : シミュレーションとの比較
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概要
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キャッシュを有した共有メモリ型並列計算機に対する,セミ・マルコフ過程を利用した解析モデルを提案する.提案されるモデルはコヒーレンス制御やネットワーク競合による待ち状態を,実際の並列プログラムに特有のパラメータを与えることにより,容易に記述できる.また,並列計算機自体のシステム構成も簡単に変更できるため,さまざまなシステム構成を持つ並列計算機の,アプリケーションごとの性能評価を容易かつ詳細に得ることができる.さらに,構築されたモデルを用いて,プロセッサ利用率,通常データ/コヒーレンス制御リクエスト及びそれらの待ち時間について実際の評価を行なう.その結果,実際のシミュレーション結果と較べて4.36%の違いしかないにもかかわらず,計算時間は普通のワークステーションでわずか0.01秒程度であった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-06-11
著者
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