KT法の導入によるグループ問題解決支援システム : 適用実験によるコーディネータ支援機能の有効性確認(知識協創支援)(<特集>知の共有から知の協創へ)

概要

論文の詳細を見る
グループによる問題解決は,参加者それぞれが持つ知識や経験を利用して問題解決を行うという形式であるので,巧く運用すれば個人で行うよりもより大きな効果が期待できる.しかし,グループによる問題解決の仕組みを効果的に利用することは容易ではなく,コーディネータの良し悪しがその成否に大きな影響を及ぼす.そこで,グループによる問題解決の過程で,各参加者が持つ知識や経験を効果的に引き出すことができるように計算機で支援したい.それにはグループによる問題解決を効果的に進めるための手法を導入しなければならない.著者らは,このための手法として,マネージメントの一手法であるKepner-Tregoe Program (厳密にいえば,問題分析のみ)を導入し,WWW上で動作する支援システムを構築した.そして,構築した支援システムの適用実験を行い,構築したシステムのコーディネータ支援機能において問題点を検出した.検出された問題点を改善したシステムを用いて再実験を行い,改善後のシステムにおけるコーディネーション機能の有効性を確認している.
一般社団法人情報処理学会の論文
2005-01-15