イネいもち病菌に感染したイネ葉身のα-リノレン酸放出酵素 : ホスホリパーゼA_2
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概要
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感染葉身細胞の原形質膜リン脂質からα-リノレン酸を切り出す酵素は, 膜情報伝達系の作動によって活性化されるホスホリパーゼの一つの型であるので, 本報ではin situで活性化されるこの酵素の型の同定を試みた。噴霧接種苗の葉身ではα-リノレン酸の蓄積は, 非親和性組合せで接種後9時間, 親和性組合せで接種後18時間で観察され, 後者では接種後13時間にパルミチン酸の蓄積が認められた。総放出脂肪酸中のα-リノレン酸および同時間でのパルミチン酸の百分率を合せ考え, 不飽和脂肪酸の大半はSn2位に結合するとのリン脂質化学の一般則に照し, α-リノレン酸を切り出すこの酵素はA_2型と推定された。このホスホリパーゼA_2は10mM Ca^<2+>の存在で感染葉身でのみ, その酵素活姓が認められた。
- 日本植物病理学会の論文
- 1990-10-25
著者
-
芳賀 実
玉川大学農学部
-
関沢 泰治
玉川大学農化
-
関沢 泰治
Department Of Agricultural Chemistry Faculty Of Agriculture Tamagawa University
-
加納 大聖
玉川大学農学部
-
加納 大聖
Department Of Agricultural Chemistry Faculty Of Agriculture Tamagawa University:(present Address)yok
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