セロトニン神経系に作用する薬物の投与が離乳期ラットの哺乳行動および摂食変化に及ぼす影響
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概要
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セロトニン神経系は摂食を調節し,摂取する食餌の選択性にも関わることが知られている.しかし離乳という母乳から固形飼料への摂食変化に対して中枢セロトニン神経系の関与を検討した研究は展開されていない.本研究では離乳期ラットの哺乳行動および離乳に対する中枢セロトニン神経系の関与を探究した.仔ラットにセロトニンの放出を促進するフェンフルラミン(1,5,7.5および10mg/kg)とアンタゴニストのメテルゴリン(1,5および10mg/kg)を投与し,麻酔した母ラットの***への接触を観察した.フェンフルラミンは用量依存的に哺乳行動を抑制し,メテルゴリンは1mg/kgの低濃度で哺乳を促進させた.メテルゴリンの前処理はフェンフルラミンによる哺乳行動抑制を阻害した.また,メテルゴリン投与後に母乳と固形飼料を選択させた結果,哺乳行動が有意に増加した.よって中枢セロトニン神経系は哺乳行動の抑制や促進だけでなく哺乳と摂食の選択に関わり,離乳過程に影響を与えている可能性が示唆された.
- 2006-02-25
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