ショ糖-酒石酸カリウム平衡密度勾配遠心法によるpotyvirus管状封入体の純化
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概要
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カブモザイクウィルス(TuMV)の管状封入体の純化法に改良を加えた。TuMV惑染コマツナ葉をリン酸緩衝液で磨砕後, Triton X-100処理と遠心分離とを繰り返した後, 有機溶媒処理を行った。この部分純化試料を50〜100%のショ糖-酒石酸カリウムの密度勾配に重層し, 日立RPS25Aローターで23,000rpm, 1時間遠心分離した。その結果, 1本のシャープな封入体のバンドが形成された。純化試料の電顕観察およびSDS-PAGE分析の結果, 封入体の構造はよく保持されており, また宿主成分の混入もほとんどなかった。収量は約5mg/100g生葉であった。同様にしてジャガイモYウイルス(PVY)とインゲンマメ黄斑モザイクウィルス(BYMV)の管状封入体を純化することができた。本法は有機溶媒の量が少量ですむこと, サイズの不均一な封入体を単一なバンドとして得ることができるという利点がある。
- 1988-07-25
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