Rhizoctonia solaniのフマール酸産生
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概要
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テンサイ根腐病罹病部より分離したRhizoctonia solani菌株(菌糸融合群2群2型)の培養〓液よりフマール酸(FA)が単離された。R. solani各菌糸融合群におけるFA産生を, R. solaniの毒素として知られているフェニル酢酸(PAA)産生とあわせて比較したところ, 供試した35菌株のうち, FAは22菌株の〓液と27菌株の菌体より検出され, PAAは13菌株の〓液と12菌株の菌体より検出された。FA産生能と病原性の間には相関がなく, 又各菌糸融合群間にFA産生能の特異性はなかった。このことはPAAに関しても同様であった。R. solaniに自然感染したテンサイ罹病根部中から多量のFA(47μg/g, fr. wt.)が検出されたが, 人為的にR. solaniを接種したテンサイ根切片中からも少量のFAが検出された。FAの抗菌力や植物に対する毒性は極めて低いことから, FAの毒素としての役割は少いと結論した。
- 1980-04-25
著者
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