アズキ落葉病菌の誘導突然変異株について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アズキ落葉病菌の病原性の強いType A株にN--メチル-N'-ニトロ-N-二トロングアニジンまたは紫外線照射処理を行うことにより突然変異株を誘導した。本誘導変異株は, Type A株の移植中に生じた自然発生変異株と諸性質がまったく同一で差が認められなかったが, 親株とは生育・毒素生産・病原性等において明らかな差があった。本突然変異株は, 培養枦液中に萎ちょう毒素グレガチンとは異なる代謝産物を生産した。本物質の単離・同定を行った結果, すでにいくつかの植物病原菌から単離されているアスコクロリンと一致した。本物質には植物毒性は認められなかった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1984-10-25
著者
関連論文
- アジア7ヵ国におけるPhytophora infestansの個体群分布
- アズキ落葉病菌とダイズ落葉病菌の菌体内酵素の電気泳動パターン
- 発刊にあたって
- 第4回植物生育促進性根圏細菌(PGPR)に関する国際ワークショップを振り返って
- アズキ落葉病菌の誘導突然変異株について
- ユリ科植物に病原性を示す Fusarium oxysporum 分化型の体細胞和合性群 (Vegetative Compatibility Group, VCG)
- アズキ落葉病菌の一新系統
- Rhizoctonia solani 菌糸融合群第6群 (AG-6) の菌核の抗細菌性物質
- Rhizoctonia solaniのフマール酸産生
- イネばか苗病菌のステロールおよびジベレリン生合成に及ぼすジニコナゾール異性体の影響
- 日本のジャガイモから分離した Phytophthora infestans の培養性質と交配型との関係
- 新聞紙を用いたサンプルバッグによるジャガイモ疫病菌分離のための罹病葉標本の収集法
- ジャガイモ組織中における Phytophthora infestans の卵胞子形成
- ジャガイモ疫病菌のA2の交配型(mating type)の日本における出現
- 日本のアズキおよびダイズから分離されたPhialophora gregataの分化型
- アズキ落葉病の発病に及ぼすダイズシストセンチュウの影響
- アズキ落葉病菌の土壌からの選択分離培地と土壌中での菌密度
- アズキ落葉病菌のType A, B間の病原性の差
- 北海道における小麦条斑病の発生
- アズキ落葉病菌のType A株からの一変異株の出現
- 米国産ダイズのbrown stem rot菌(Iowa No. 2)のグレガチン生産
- アズキ落葉病菌と米国産ダイズbrown stem rot菌の比較
- クリーニングクロップを利用したアズキ落葉病防除の試み(土壌微生物研究会1996年度大会一般講演要旨)
- ジャガイモそうか病斑から分離したStreptomyces菌株の性質(土壌微生物研究会1996年度大会一般講演要旨)
- 第4回植物生育促進性根圏細菌(PGPR)に関する国際ワークショップを振り返って
- 生物農薬拮抗細菌とその生産する生理活性物質 (植物毒素研究の動向と展開)