様々な署名構造に適用可能な RSA 型多重署名方式
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概要
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複数の署名者が同一文書に署名を行う場合, それぞれの署名者の立場や責任は一般に同一ではなく, 立場や責任の遠いが署名生成の処理順序の違いに反映されることがある.そのため, 誰が署名生成に関与したかを確認できるだけでなく, 署名生成の処理順序が確認できることも重要となると考えられる.本論文では, 様々な署名構造に適用可能なRSA型多重署名方式を提案する.署名生成の処理順序が重要な意味を持つ直列構造と, 逆に署名生成の処理順序が意味を持たない並列構造を基本的な署名構造とし, さらにそれらを組み合わせた複雑な構造を考察対象とする.まず, 署名構造と署名者の秘密鍵から定まる構造識別子を定義し, 各署名者が構造識別子をRSA署名のべき乗演算の指数部において順次構築する多重署名方式を提案する.次に, 提案方式への攻撃とRSA署名への攻撃との帰着関係を調べることにより, 提案方式の安全性を評価する.最後に, 提案方式を変形することによる問題点や秘密鍵の効率的な生成法について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-08-15
著者
-
満保 雅浩
筑波大学大学院システム情報工学研究科
-
岡本 栄司
ウィスコンシン大学暗号セキュリティセンター
-
土井 洋
情報セキュリティ大学院大学
-
満保 雅浩
東北大学情報シナジーセンター情報教育研究部
-
岡本 栄司
ウィスコンシン大学暗号セキュリティセンター:東邦大学理学部
-
土井 洋
岡山大学理学部数学科
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