検証機能を有する楕円曲線上のスカラ倍算の委託計算

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
計算能力の低い小型デバイスで電子署名等の計算量の大きな計算を行う手法の一つとして、小型デバイスと通信を行うサーバ側に対して計算を委託する方法(委託計算)が知られている。本論文では、ショート署名の署名計算として用いられる楕円曲線上のスカラ倍算をデバイスからサーバに委託する状況を考える。この方式ではスカラが秘密鍵であるので、スカラを知られることなくスカラ倍算を可能にする必要がある。そこで本論文では、サーバ側に秘密情報を直接渡すことなく委託し、その計算結果を検証することが可能な手法を提案する。本方式の特徴は、デバイスからサーバに計算を依頼する際に、秘密情報であるスカラを分割したものにダミー情報と検証時に用いる情報を混ぜて送ることである。そして、小型デバイス側の計算量、及び計算結果の改ざん等の、サーバ側から小型デバイス側に対する不正への耐性の観点から考察を行い、提案手法の有効性を示す。
2009-09-18

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク