知誠型計画システムにおける制約指向型説明機能

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生産計画,作業割付等の計画問題を対象とした計画システムでは,すべての条件を取り込むことは難しいため,エンドユーザは,システムが作成した計画結果を修正することが多い.本論文では,この修正する作業を支援するため,作成された計画結果の良否を判断するための情報を出力する機能を,容易かつ柔軟に実現する汎用的な説明機能を提案する.本方式の対象となる知識型計画システムでは,対象ごとに異なる制約条件や業務特有の計算処理を簡易言語で定義し,これを利用して計画を立案している.提案方式は,この制約条件と計算処理から計画結果を説明するもので,制約指向型説明機能と名付けている.本方式では,説明のための計算処理や制約条件に応じた説明文選択の条件,説明文章等の説明内容をエンドユーザが個別に定義する.これらの定義と計画立案に用いた制約条件や業務特有の計算処理とを組み合わせて計画結果を説明する.また,説明文の選択では,制約条件間の関係等を利用して条件照合の効率化を図る.これにより,各種計画システムに対して汎用的に利用可能な説明機能を実時間で実現できる.また,従来,計画システムごとに個別のプログラムで実現していた計画結果に関する情報の取扱いを,エンドユーザでも容易に実現できることを確認した.
社団法人情報処理学会の論文
1990-11-15

知誠型計画システムにおける制約指向型説明機能

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