通信プロトコルにおける状態遷移表現の生成法

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概要

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コンピュータネットワークの高度化、高信頼化が進むにつれ、システムの高信頼化機能を含む大規模かつ複雑な通信プロトコルを効率的かつ高信頼に設計することが重要な課題となっている。通信プロトコルの設計における問題は、その仕様にあいまいさ、矛盾が含まれていることにより後戻り作業が生じ、開発が遅れること、あるいは上記仕様不備によって製品が事故を起こすことである。このため、通信プロトコルの仕様を厳密かつ完全に記述するための仕様記述法の確立が重要となる。現在、通信プロトコルの設計においては、理解が容易な通信シーケンス図から網羅的記述に向く状態遷移表を生成するということが行われている。ところが、通信シーケンス図からの状態遷移表の生成は設計者の経験に依存しており、非効率的かつ品質にばらつきが出る作業となっている。本稿では、通信プロトコルの通信シーケンス図による表現から状態遷移表現を生成する一方法を提案する。
社団法人情報処理学会の論文
1989-03-15

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