2次元平面におけるポテンシャルモデルを用いた位置関係の推定
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概要
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高度な知識,情報処理システムを構築するためには,人間がもっている常識的な概念を取り扱い得ることが必要である.空間的な概念はこのようなものの一つである.人間が常識的にもっている空間的概念には漠然性(Vagueness)が含まれていると考えられる.たとえば,日常会話で方向,距離,形状などは厳密に言及されることはまれである.しかし,空間的概念に含まれる漠然性の取り扱い方法についてはまだ十分な研究が行われていない.本論文では空間的な概念の取り扱いに関する研究の第一歩として,空間的な位置関係を表す拘束条件から2次元質点空間内における対象の位置を推定する問題を取り上げる本論文で提案するポテンシャルモデルでは,対象の位置から解釈の受け入れ難さを表すポテンシャルへの連続関数(ポテンシャル関数)を用いることによって,位置関係に関して連続的に変化する漠然性を表す、各対象の最も確からしい位置は摂動法によって求める位置の推定順序を表す対象間の依存関係は入力として与えられるものとする依存関係に従って位置の推定を行ったときに矛盾が起こった場合には,フィードバック処理を行う.実際にポテンシャルモデルを用いて空間的な状況を推定するシステムSPRINT(SPatial Relation INTerpreter)を作成した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-15
著者
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