自然言語による視覚表現と対象間の位置関係の対応に関する考察
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概要
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本稿では、対象間の位置関係を視覚的に記述した文章と3次元の実世界との対応について考察している。自然言語による視覚表現から得られる対象間の見かけの空間的関係の取り扱いに際しては、存在言明に対する従来の対象の存在に基づくモデル化では不適切であり、観測者の視線に基づくモデル化が必要となる。本研究では、ポテンシャルモデルを用いた制約に基づく計算によって、このようなモデル化によって得られた定性的で部分的な情報からの対象世界の復元実験を行なっている。更に、視覚表現において必要とされる対象の可視性に対しては、透視投影変換により観測者の見えをシミュレートすることにより、対象の部分的な見えにも対応している。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-10-19
著者
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