オンライン情報蓄積・検索システム"UNIQ-1"の設計と開発

概要

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大学などの計算センタのユーザには, 学術情報データベースの検索サービスをしてほしいという要望と, 個人や研究室などの単位で学術情報の管理とその利用が手軽に行えるようにするシステムを提供してほしいという要望がある. 我々は, これらの両方の要求を満足すべくオンライン情報蓄積・検索システムUNIQ-1を開発した. このシステムのデータベースの構造はインバーテッド・ファイル型とし, インバーテッド・ファイルへのキーワードのアドレッシングはハッシュ法を用い高速化を計っている. マンマシン・インタフェースでは, 幅広い利用者層をカバーできるように, 機能に応じたコマンド体系を設けた. 特に, 検索においては2系統のコマンド体系を設け, 利用者のレベルに応じた使い方ができるように配慮した. また, システムは, 拡張性, デバッグ性, 移行性などを考慮して, モジュール構造とし, FORTRAN言語で作成した. 現在, UNIQ-1は東北大学大型計算機センターのACOSシステム 900(OSはACOS-6)のTSSの下で稼動し, 個人, 研究室などの学術情報の整理と検索およびセンタの公開文献データベースの検索サービスに供されている.
一般社団法人情報処理学会の論文
1982-05-15