データベースプロセッサRINDAの結合演算処理機構の構成と評価

概要

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関係データベース処理分野では,データベースの大規模化と問い合わせの複雑化が進み,高速な処理が必要となってきている.データベースプロセッサRINDAは,高速化に対する要求が強い複雑な条件による非定型の検索処理,統計処理等で必要なソートや結合処理を専用ハードウェアで高速化している.本論文では,RINDAで実現した結合処理の高速化手法を示す.ハシシュ化ビットアレイを用いて結合可能性のない行をふるい落とすフィルタフェーズ,残った行を並べ替えるソートフェーズとソートされた行をマージしながら連結するマージ結合フェーズからなる3フェーズジョイン法を基本とし,多くの比較演算回数を必要とするフィルタフェーズとソートフェーズをハード化した.ハシシュ化ビットアレイを設定・参照する際のハシシュ関数として,種々のキー長やキー属性に対して安定した低い衝突率が得られる乗算重ね合わせ法を考案した.RINDAは,選択処理後の一時表の行数に基づいて,ネステッドループ法,片ハシシュ・ソートマージ法,両ハシシュ。ソートマージ法から最適な結合法を動的に選択する.また,属性が異なる複数カラムからなるキーで結合できる.ベンチマークを用いて性能評価を行い,従来のソフトウェア処理と比較して,結合処理の性能を1桁向上できたことを示し,その要因を分析する.
一般社団法人情報処理学会の論文
1991-08-15

データベースプロセッサRINDAの結合演算処理機構の構成と評価

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