論理合成とマイクロプログラムの統一設計環境
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概要
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専用の設計記述言語とシミュレータを用いるマイクロプログラム設計環境では論理合成を主体とするハードウェア設計環境との設計データの共有化を図ることが困難なため, 共通に使用できる設計データがあるにもかかわらず各々独立に開発しなければならず余分な開発工数がかかっていた. 本論文では論理合成可能なハードウェア記述言語(HDL)を共通の設計記述言語として用い, 論理合成環境とマイクコプログラム設計環境を融合させたトップダウン設計手法指向の統一設計環境の一構成法について提案する. 本構成法では, 同一の, 論理合成可能な標準HDLで, ハードウェア動作の機能記述とマイクロプログラム記述を行い, 設計の前段階で必要な, 機能/論理/マイクロプログラム検証(シミュレーション)モデルが一つに融合した形で構築できる. シミュレーション実行後, ハードウェア機能記述は論理合成によりゲート(論理回路)へと展開され, マイクロプログラム記述は自動抽出されてマイクロアセンプラ, リンカによりロードモジュールへと展開できる. 実機器の開発に連用した結果では, 従来の専用マイクロプログラム設計環境と比ぺて, 5人月かかっていたマイクロプログラム専用シミュレータの開発工数を0にすることができた. これらの設計データは論理合成可能な標準HDLで記述されているため, 設計財産の共通化と流用性の向上にも効果が期待できる
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1994-12-15
著者
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