機能設計を対象とする合成予測の実現
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概要
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論理合成前の機能設計において,論理合成の可能性判定と論理合成後の回路規模などの予測見積りが可能となれば,現在の論理合成で問題となっている人手による論理合成向き再設計作業と論理合成での実行時間の大幅な削減ができる.本論文では,ハードウェア記述言語(HDL)により記述された論理合成前のレジスタ転送レベル(RTL)のHDL記述(機能記述)段階で論理合成後に予想される論理回路の実現性の可能性を予測見積りする合成予測の実現方式について述べる.本合成予測においては,論理合成向きHDL記述のノウハウを知識としてデータベース化し,構築した合成テンプレートによる論理合成の可能性判定機能,論理合成不適格なHDL記述を設計者の意図した論理合成向き記述に対話形式で変換するガイダンス機能,論理合成後の回路規模(論理ゲート数)の予測見積り機能を実現する.本合成予測をHDLマクロ生成システムに適用した結果では,設計者の意図する論理回路に論理合成可能となり,論理ゲート数の予測見積り値は中間値比較で±10%程度の範囲で論理合成後の回路と一致することを確認した.本合成予測は,実際の論理合成実行時間と比較して100倍以上高速に実行できる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-07-25
著者
-
中村 彰
長崎大学工学部電気情報工学科
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野地 保
三菱電機株式会社システムlsi開発研究所
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中村 彰
長崎大学工学部
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清水 圭典
三菱電機株式会社システムLSI開発研究所
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浜田 英幸
三菱電機株式会社システムLSI開発研究所
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