C ベースのオブジェクト指向言語における再コンパイル時間の短縮
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概要
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現在,C++をはじめとする静的な型をもつコンパイル方式のオブジェクト指向言語において,クラスの仕様変更にともなって引き起こされる長時間の再コンパイルが,プログラム開発効率上の大きな問題となっている.我々はプログラム開発効率を向上させることを目的に,独自のCベースのオブジェクト張向言語COBを開発したが,その高いモジュラリティをもつ言語仕様によって再コンパイル時間を短縮できることを示した.また,スマート・コンパイル(smart recompilation)と呼ばれる機構をCベースのオブジェクト指向言語向けのソフトウェア・ツールとして実現し,再コンパイルの量を削減することに成功した.スマート・コンパイルとは,プログラムのヘッダーファイルに変更があった際に,その変更の内容を解析し,真に影響の及ぶファイルのみに対して再コンパイルを行うものである.スマート・コンパイルは当初はこのCOBのツールとして実現したが,C++に対しても,実際に開発のプログラムからデータを収集してその有効性を調べ,COBの場合と比較した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-15
著者
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