オブジェクト指向言語COB : インプリメンテーション
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概要
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プログラム言語COBは、C言語をベースとするオブジェクト指向言語である。COBの処理系は、現在Cコンパイラに対するプリプロセッサとして実現されており、COBプログラムのソース・コードはトランスレーターによってCのプログラムに変換される。COBでは、クラスを単位とした分割コンバイルカ可能である。現在、COBの処理系は、RT PC AlX、PS/55 AIXおよびPS/55 OS/2上で動いている。COB言語には、a.高度なモジュラリティ:クラスのプライベート・メンバーをインターフェースに書く必要がなく、クラスのインターフェースとインプリメンテーションを完全に分離することができる。b.最適化:COBは実行時の型チェックなど安全性チェックを行なうことにより開発時の効率を高めており、実行時性能は多少犠牲となっているが、プログラム完成後は、種々の最適化を行なうことにより十分な実行時性能を回復することができる。といった特徴がある本論文ではこれらの機能を実現するためのインプリメンテーション上の話題について説明する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04
著者
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