高可用キー・バリュー ストアにおけるデータ鮮度に基づいた一貫性の提案とその実装
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概要
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可用性と分割耐性を重視するキー・バリュー ストア (KVS) の場合,その一貫性は犠牲になる.そのため,従来の KVS では,クライアントが複数のレプリカの値を照会し,最新のデータを選択することで一貫性を保つ.しかし,多くの場合,レプリカは同じデータを返すため,冗長な処理が増えることになる.我々は,この冗長な処理を省略して保障可能な,データ鮮度に基づいた一貫性を提案する.データ鮮度は,レプリカ数と時刻によって表現され,指定した数のレプリカが,ある値を,指定した時刻以降に最新であると認識する場合,そのデータ鮮度は保たれていると認識する.このデータ鮮度を利用する一貫性は,レプリカ間で複製状況を同期することで,各レプリカで保障可能か判定できるため,クライアントが複数のレプリカに冗長な照会処理を要求する必要がなくなる.本一貫性を保障する KVS を実装したところ,従来の KVS と比較し,2 倍以上の性能向上が見込まれることが分かった.
- 2013-07-15
著者
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