プログラムコードの静的解析によるインヘリタンス使用法の分類とソフトウェア開発への応用
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概要
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オブジェクト指向のプログラミングでは,インヘリタンスを用いることによって再利用性や保守性に優れたコードを書くことが可能である.しかし,インヘリタンスの簡単な機構にもかかわらず,それを正しく効果的に使用するのは困難である.この論文では,型をもつコンパイル方式のオブジェクト指向言語を対象にして,インヘリタンスの使われ方を実証的に明らかにし,その結果をもとにして作成したツールのソフトウェア開発への応用について述べる.まず,実際のプログラムの静的な解析を通して,インヘリタンスの使い方として詳細化,多相化,抽象化の3種類のものがあることを示し,それぞれの性質を議論する.次に,この結果を実際のソフトウェア開発に役立てるために,与えられたプログラムのインヘリタンスについて種々の解析をしてユーザにレポートを行う手法を開発し,ツールとして実現した.このツールを用いていくつかの実用規模のプログラムの評価を行い,このようなツールがプログラムの質を向上させるのに役立つことを示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-15
著者
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