(42)輸入検疫で発見されたAlternaria alternataによるメロン黒腐病(新称)およびPhytophthora palmivoraによるマンゴー疫病(新称)
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概要
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(1)1999年11月および2001年12月,メキシコから輸入されたハネデューメロン果実に褐色〜黒色,不定形の斑点症状を呈し,腐敗しているものが発見された.病斑上にはAlternaria属菌の分生子が観察された.分離菌の分生子をハネデューメロン果実に付傷接種すると病徴が再現された.本菌は分生子の形態的特徴から,A.alternata(Fries)Keisslerと同定された.病名を黒腐病としたい.(2)2002年4月,メキシコから輸入されたマンゴー果実に褐色水浸状を呈し,表面に灰白色の菌糸を生じ腐敗しているものが発見された.罹病組織からはPhytophthora属菌か分離され,接種により病徴が再現された.分離菌の遊走子のうは,楕円形〜卵形,乳頭突起は顕著,脱落性で胞子柄がわずかに認められた.大きさは30〜61.5×22〜45μm,L/B1.7であった.異株性で既知のP.palmivoraの交配型A1との対峙培養により有***官を形成した.造卵器は球形,大きさ30〜37.5μm,造精器は底着,35℃以上では生育しない.本菌をP.palmivora(Butler)Butlerと同定し,病名を疫病としたい.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
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