ホザキシモツケを寄主とするアブラムシAphis neospiraeae Takahashiの個体変異と生活環
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概要
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ホザキシモツケに寄生するアブラムシAphis neospiraeae Takahashiを1年を通じて観察し,胎生雌虫に見られる個体変異を明らかにするとともに,これまで未知であった幹母,産卵雌虫および雄を記述した.胎生雌虫においては,無翅・有翅とも体長が1.7mmを越える大型の個体では腹部背面の斑紋が横帯状に発達し,かつ角状管は尾片より長くなること,1.5mmに満たない小型の個体では斑紋が小斑状または消失し,かつ角状管は尾片と等長または短くなることが判明した.また,本種は非移住性の完全生活環をもつアブラムシであることが判明した.さらに,シモツケ属に寄生する国内外の近似種を示し,これらとの識別点について言及した.
- 日本昆虫学会の論文
- 2004-09-25
著者
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