オオムギ苗の器官切除によるうどんこ病に対する全身抵抗性の誘導について
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概要
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オオムギ苗の第1葉を切除すると第2葉に, 第2葉を切除すると第1葉に, 根や根部に残存する胚乳を切除すると, 第1, 第2葉にうどんこ病菌の感染に対する抵抗性が誘導される。抵抗性は切除2時間以内に誘導され, 少くとも6時間, 長い場合には120時間以上持続する。器官の切除は, 接種菌の菌糸の生長には影響を与えない。根と共に胚軸を切除すると, 抵抗性は誘導されず, 第1葉ではむしろ感受性が誘導されるので, オオムギ苗におけるうどんこ病菌に対する誘導抵抗性や, 抵抗性の維持には, 胚軸が重要な役割をはたしているものと考えられる。
- 日本植物病理学会の論文
- 1986-04-25
著者
-
白石 友紀
岡山大学農学部総合農業科学科
-
藤原 将寿
東ソー
-
藤原 將寿
岡山大学農学部:(現)東ソー(株)化学研究所
-
大内 成志
岡山大学農学部
-
奥 八郎
岡山大学農学部
-
白石 友紀
岡山大学農学部植物病理学研究室
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