フーリエ級数を利用した3次元データ表現法とその応用 : 2次元画像フィルタによる3次元モデル造形法(コンピユータグラフィックス)(<特集>「インタラクション:理論,技術,応用,評価」)

概要

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レンジファインダで取得した3次元物体形状を対話的に成形・変形しながら,ネットワーク上でのデータ共有や協同作業を効率的に支援できる新たな3次元データ表現法を提案する.レンジファインダによる計測データは,通常,,三角形メッシュ(ポリゴンの集まり)で表現される.一般に三角形メッシュは構造化されていない膨大な量のデータであり,変形等の操作を適用するのが難しい.我々は,三角形メッシュ表現の3次元データをフーリ工級数を利用した濃淡画像データ表現に変換することにより,3次元モデルの変形操作や複数形状の混合等を2次元画像の編集加工を行う要領で容易に実行できる手法を開発した.提案手法は市販の画像処理ツールを併用することで,多様な造形操作が実現できる.さらに,ネットワークを介して複雑な3次元形状を概形から細部へと漸進的に配送するプログレッシブ転送機能,描画時のオブジェクト配置に応じてモデル解像度を動的に調整するLOD(Levels of Detail)機能,3次元データの圧縮機能等,分散仮想環境の構築に必須の要件が効率良く実現できることを示す.
一般社団法人情報処理学会の論文
2003-11-15