看護教員養成講習会における看護観の明確化に関する研究

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
本研究では、看護教員養成講習会における看護論演習の評価を明らかにし、その演習を通して受講者の看護観がどのように明確化されたのかを検討した。受講者138名を対象として質問紙調査と演習レポートの分析を行った。その結果、看護論演習に対する高い理解が確認できた。演習評価の構造として「看護観の発展」「看護の明確化」「学習方法の理解」「自律性の確立」の4因子が抽出され、「看護観の発展」が最高得点を示していた。また、レポートに事例を活用した者は124名(89.9%)で、主要なエピソードは「対象理解に関して」「人間関係に関して」「看護援助との関連」であった。その解釈にはHenderson、Travelbee、Nightingale等の理論が用いられ、看護の対象、人間関係、対象への援助に焦点をあてた看護観が導かれた。以上から、看護実践を省察し、概念的理解を通して看護観を明確化することの重要性が示唆された。

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク