都市部近郊に居住する若年女性と高齢者の食品摂取状況の比較

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概要

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本研究では、都市部近郊に居住する若年女性と高齢者の食品摂取状況を比較、検討した。18〜25歳の女子大学生63名と、65〜83歳の長寿学級受講者35名を対象に、国民栄養調査食品群別表の項目に沿った食品摂取頻度調査を行った。(1)高齢者は若年女性に比べて、イモ類、豆類、果実類、緑黄色野菜類、その他の野菜類、魚介類の摂取が多く、若年女性は摂取食品数が少ない傾向が示された。(2)高齢者は味噌、しょうゆなどの調味料やつけもの類、魚介類、特に干物や練製品などの摂取頻度が若年女性より高く、塩分の摂取量が多い傾向が示唆された。(3)若年者の摂取量が多いとされている肉類は、若年女性と高齢者の間で有意差はなかった。高齢者の方がバランスのとれた食生活を営んでいることが推察された。これらの結果から、対象に応じた健康・栄養教育、並びに高齢者と若年女性の食を通した交流的な支援の必要性が示唆された。

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