看護大学生の倫理的思考に関する検討 : 1年生と4年生との比較
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概要
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大学看護学科1年生及び4年生に在籍中の学生各83名を対象に質問紙調査を行った。有効回答数は両学年とも49名(回収率59.0%)であった。調査内容は、倫理的課題2事例「病名告知」「ケア方針の違い」に対する思考と、それに影響すると思われる要因として、学生自身もしくは親しい人の死や入院に遭遇した経験、看護職へのアイデンティティ、看護職業意識、看護倫理に関する用語の知識を問うた。その結果、1年生は看護倫理の知識や経験も少なく、倫理的課題について十分な思考ができない状態であること、それに対し4年生は、倫理的課題を考えるのに必要な基礎的な知識はあるものの、実際にどのような行動をとるべきか判断できない状態にあることが明らかとなった。そこで、1年生には倫理的課題を考える上で必要な基礎的な知識が、また、4年生には論理的な思考に基づいた判断力が身につくような教育が必要である。
- 埼玉県立大学の論文
著者
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小野寺 杜紀
埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科
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藤原 恭子
埼玉県立大学
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藤原 恭子
埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科
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木下 里美
神奈川県立保健福祉大学
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木下 里美
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科
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小野寺 杜紀
埼玉県立大学
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