減圧開頭術後の頭蓋形成術により神経症状の改善とリハビリテーションの促進を認めた一例
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概要
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Decompressive craniectomy is occasionally performed for salvage in the acute phase of patients with increasing intracranial pressure. However, it causes various disorders in the chronic state, known as a "syndrome of the sinking skin flap" or "symptoms of the trephined" (ST). Atmospheric pressure on the brain, cerebral blood flow changes, or cerebrospinal fluid hydrodynamic changes have been postulated as possible reasons for these disorders, both of which can be improved by cranioplasty. We now report a case of facilitating rehabilitation, with improved ST, cognitive and motor functions, and activities of daily living (ADL) after cranioplasty. The patient was a 47-year-old man who underwent decompressive craniectomy for cerebral herniation following cardiogenic cerebral embolism. He suffered from persistent left hemiparesis, left spatial neglect and ST (headache and fatigability). His cognitive and motor functions had not been recovered through rehabilitation before the cranioplasty was performed. ST also prevented him from continuing rehabilitation. However, facilitating rehabilitation, with improved ST, cognitive and motor functions, and ADL was significantly shown after cranioplasty. These functional recoveries were postulated to correlate to an improved cerebral blood flow following cranioplasty, which was evaluated by ^<123>I-IMP SPECT. The present case suggests that cranioplasty would be a significant therapeutic strategy for facilitating rehabilitation and improving functional recovery in patients following decompressive craniectomy.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 2004-02-18
著者
-
飛松 好子
国立障害者リハビリテーションセンター
-
近藤 健男
東北大学大学院医学系研究科肢体不自由学分野
-
杉山 謙
東北大学大学院医学系研究科肢体不自由学分野
-
出江 紳一
東北大学大学院医学系研究科肢体不自由学分野
-
飛松 好子
東北大学大学院医学系研究科肢体不自由学分野
-
平山 和美
東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学分野
-
出江 紳一
東北大学医学系研究科肢体不自由学分野
-
漆山 裕希
宮城県リハビリテーション支援センター
-
漆山 裕希
東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻 運動障害学講座肢体不自由学分野
-
平山 和美
東北大学大学院機能医科学講座高次機能障害学分野
-
平山 和美
東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻高次機能障害学
-
飛松 好子
国立障害者リハビリテーションセンター病院 第一機能回復訓練部
-
飛松 好子
東北大学大学院医学系研究科
-
飛松 好子
東北大大学院肢体不自由リハ分野
-
近藤 健男
東北大学大学院医学系研究科 肢体不自由学分野
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